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児玉清「たったひとつの贈りもの―わたしの切り絵のつくりかた」

多くの著書を残した児玉清さんの中では珍しい切り絵について書かれた本

俳優や司会としての顔だけではなく、書評家としても活躍された児玉清さん。
多くの書籍を残した児玉さんの中では珍しい切り絵の本があります。

2003年に出版された「たったひとつの贈りもの―わたしの切り絵のつくりかた」は、切り絵の紹介や、作り方の紹介、自身の作品の解説など、作品集の枠を飛び越えた本になっています。

特に自分の作品を自分の言葉で解説しているのですが、自分の話をしているわけではありません。
作品を自身から切り離し、切り絵を自身から切り離し、自分の言葉で綴る世界は、客観視できなければできないことです。

ここにこそ、この本の面白さがあると感じます。
自分を客観視できず、どうしても自分を語ってしまうことをなんとかしたいという方は是非ご覧ください。
ポップなビジュアルと相まって楽しく読めるのではないでしょうか?

さっと切り、さっと合わせて、糊でペタ。

感覚的なものもあると思うのですが、さっと切り、さっと合わせて、糊でペタ。
小気味好いスピードが児玉清さんの切り絵なのかなと感じます。
じっくりと取り組むと細部にこだわり全体がボケやすくなりがちですが、俯瞰し、キャラクターの特徴を出すことに集中している。
原画を見ているとそんなことを感じます。

残念ながら、児玉さんにお会いしたことはなく、作品を拝見する限りでは集中力が高い方なのかなと思います。
お会いしたかったです。

会期限定販売

児玉清「たったひとつの贈りもの―わたしの切り絵のつくりかた」は、現在開催されている切り絵原画展会期のみの販売となります。
12月27日までの会期限定、絶版書籍だけに数量限定というレアな一冊。
手にとってご覧いただける機会もあまりないと思います。
この機会をお見逃しなく!

ご来店お待ちしております。

http://contenart.main.jp/2017/10/12/%E5%85%90%E7%8E%89%E6%B8%85%E5%88%87%E3%82%8A%E7%B5%B5%E5%B1%952-2017%E5%B9%B411%E6%9C%88/

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